仕上げ工程その1
いよいよ仕上げの工程に入ります。
まずはこれらのエアー道具を使って全体のバリ取り・粗磨きを行います。
繊維状の飛び出しがバリです。サンダーで丁寧に削っていきます。
脱型直後と比較して、だいぶキレイになりました。
ですが、まだまだ型の継ぎ目が残っています。
今回はポリサフェ(パテを液状にしたもの)を吹き付けます。これからが仕上げの本番です。
いよいよ仕上げの工程に入ります。
まずはこれらのエアー道具を使って全体のバリ取り・粗磨きを行います。
繊維状の飛び出しがバリです。サンダーで丁寧に削っていきます。
脱型直後と比較して、だいぶキレイになりました。
ですが、まだまだ型の継ぎ目が残っています。
今回はポリサフェ(パテを液状にしたもの)を吹き付けます。これからが仕上げの本番です。
FRPが硬化しましたので石膏型から脱型します。
表情がちゃんと再現されています。
尻尾もしっかりアングルに固定されました。
胴体も無事に脱皮(脱型)できました。
全パーツ揃いました。組み立てればゆりーとですが、当然ながらまだまだ完成には至りません。
これから塗装の前の仕上げの工程に入ります。
石膏型にFRPを施す前に下準備としてワックスを塗布します。
石膏からFRPを離型しやすくする目的で行います。
方法としては通常、水離型とワックスを使用する二種ありますが、今回は石膏がよく乾いていることもあり、ワックスを使用します。
脱型時にFRPに石膏が接着してしまうと、その後の作業の手間が多くなってしまいます。
次にゲルコートを塗布。
ゲルコートはFRPの表面になる部分です。
FRP(強化プラスチック)は複合材です。ガラス繊維に樹脂を含ませて固めたものです。
繊維を樹脂で含浸させていきます。
通常、この含浸を1層から3層まで行います。層が厚くなるほど強靭になります。
今回のゆりーとは2層です。
3層はより強度を持たせたい対象に施します。
分割されていた型を合わせます。合わせの部分にもガラスマットを貼り、しっかり固定させます。
尻尾にあたるパーツは折れやすいのでLアングルで補強しました。
本体の補強も後の工程にて行います。
脱型後の石膏型はよく見ると全面に細かい毛羽立ちが生じています。
発砲スチロールの表面上の凹凸が石膏で再現された結果です。どんなにスチロール原型を表面上つるつるにしても石膏はこの状態になります。
これを、サンドペーパーと水で磨き、平滑に仕上げます。
地味ですが大事な作業です。
型の状態が悪いとFRPにした後の修正が大変なことになります。
磨きあがった表面の滑らかな様子が分かるかと思います。
すべてのパーツの石膏型が仕上がりました。
次の工程はいよいよFRP成型です!
石膏が固まったので取り外す、脱型の工程に入ります。
簡単にパカっと外れそうに思えますが、意外と簡単ではありません。
石膏はとても壊れやすいデリケートな素材なので、慎重に外していきます。
これはゆりーとの頭部。桃太郎の桃を切る光景に見えなくもありません。
無事に脱型できました。
スチロール原型を分解し、石膏取り(石膏で型を取る)工程に入ります。
スチロールに張られたキラキラしたものは切金(キリガネ)といいます。
固まった石膏を分離する際の断面になります。
離型剤(スチロールと区別できるように塗料を混ぜて青色にしています)は、
その名の通りで石膏を剥離し易くします。
離型剤の上から石膏を塗りました。
通常、3回程重ね塗りします。
石膏はとても壊れやすい素材なので、補強として「スタッフ」と呼ばれる繊維を混ぜ、木枠で固定します。
裏返すとこのような状態。反対側も同様に石膏を塗っていきます。
すべてのパーツが石膏で塗り固められました。
あとは乾燥し固まるのを待って脱型します。
一見すると無残な姿のゆりーと・・。これからまた、元の姿に生まれ変わります。
042-764-5072